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5日目(1999年11月23日火曜日)


この日は昨日とはうって変わって、雨模様だった(はず)。
そのせいか、部屋の中はあのドブ臭がほのかに漂っていた。
しょうがないので、シャワーを浴びたあとホテルのフロントにジーパンを持って いってクリーニングしてもらうことに。
さすがに、靴の方はそうはいかないが。
午後からメソ研が予定されていたので、午前中はどこかぶらつこうと思っていた があいにくの雨。
で、行った先はキャナルシティ福岡。
セガワールドが入っているとかいう話を聞いていたので暇潰しにはなるだろうと 思っていた。
行ってみると、なかなかに大きな建物。
っていうか、真ん中に池があって吹き抜けになっているのだが、エスカレーター はその吹き抜けのすぐ横だった。
確かに眺めはいいのだが、高所恐怖症気味の僕にとってはいい感じで緊張感を与 えてくれた。
上りは上を見てればいいのでまだ気が楽だが、下りは乗るのもやや躊躇してしま いそうだ。
というわけで、適度にナーバスになって最上階(だったかなあ)のセガワールド前 に着いた。
雨のせいかやや薄暗い通路を歩いていく途中、「そいつ」が壁の中から現れた。 正確にはガラス壁の向こう側だが。
あまりに突然の出現に思わず声を出したかもしれない。 とりあえず、(ジュリアに)傷心しそうだった。
「そいつ」は、某恐怖小説で有名になり、映画の中では、まだ有名手前の あすかを冒頭で恐怖に陥れた「S子」だった。
映画そのままに、赤青眼鏡無しで飛び出すテレビ状態の彼女が、いい加減萎縮し つくした僕の心臓にトドメをさした。
結局、セガワールドには入らずエレベーターで下に戻った。
値段が高かったこともあるが、ヤツらの襲撃がかなりのダメージになったことは 言うまでもない。
というわけで、下の本屋とCD屋でお茶を濁しているうちに時間となった。
メソ研の会場はちょっとわかりづらい場所にあったような記憶がある。
内容については割愛する(っていうか、忘れた)。
メソ研が終わったあとは、街に出てお土産を物色した。
福岡といえば、明太子、ということで、実家に送った。
そのあとは飲んだ記憶もないので、ホテルに帰ったのだろう。
たぶん、ジーパンを受け取って明日からの学会に備えた(かな?)。
ちなみに、この日もなぜか僕の周囲からドブ臭が消えなかったが、その原因はベ ルトだったようだ。

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