支部会が終了したのは、もう午後6時近かった。
これから家に帰って出発の準備である。
午後11時55分室蘭発直江津経由博多行きのフェリーに乗るためには、8時には札幌を出なければならない。
とりあえず、バックに物を詰めて家を出た。
フェリーでの暇潰し用にMDもしっかり入れた。
睡眠不足のナチュラルハイな気分で、なんとかバスターミナルにたどり着き、室蘭行きのバスに乗り込んだ。
バスの中の記憶はない。
寝た記憶はないが、起きていた記憶も怪しいので、多分屍だったのだろう。
2時間後、室蘭駅前に降り立った。
「暗い。」
午後10時とはいえ、とても駅前とは思えない暗さである。
とりあえずローソンを見つけたので、入った。
フェリーでの必需品、「カップラーメン」の仕入れである。
スープがあまり好きではないので、「や○そば弁当」2個と「カップ×ードル」1個にした。
店員にフェリー乗り場の場所を尋ねたら、とりあえず駅に行け、という。
しかし、店から出ても暗い。
左手前方に明るそうな場所があったので、向かってみた。
駅であった。でも暗い。
ここで、怪しげな外国人に声を掛けられた。
「ヒガヒ、ニホンフェリーハ、ドコデスカ?」
「こっちが知りたいんじゃー!」
と思ったが、小心者の私には言えなかった。
とりあえず、にこやかに対応しながら、地図(といっても、かなり適当な案内板)のとおりにいくことにした。
彼は友人の結婚式に出席するため青森に行くということだったが、眠かったのであんまりよく覚えていない。
なんとか、フェリー乗り場にたどり着いて、フェリーに乗り込んだ。
眠い。
早々にジャージに着替えて横になった。
爆睡。