1日ではちょっと、、、ウイーンの旅

インスブルックからウイーンは一番早い特急で5時間半という長丁場です。でも短い滞在 期間を有効に使いたいという方は夜行列車で向かいましょう。 インスブルックを深夜12時半にでる特急に乗れば、 ウイーンには午前8時前に着きます。これならとりあえず1日中は観光できるはず。 到着するのはウイーン西駅。ここから路面電車に乗って第1 の目的地「シェーンブルン宮殿」に向かいます。

朝8時だというのにすでに観光バスが次々と観光客を運んできます。 宮殿の左側にある入り口から入って宮殿内部の見学ができます。 見学にはガイド付とガイド無し(全部屋、一部の部屋)の3種類がありますが、ガ イド無しでもガイドフォンというものをくれるので(ちゃんと日本語版がありま す)、説明を聞きながら見学できます。 残念ながら内部は撮影禁止なので、皆様の心に刻み付けてください。

宮殿の裏には広大な庭園があり、その向こうの丘には「グロリエッテ」が 見えます。 庭園は中に動物園があったり、温室があった りと、非常に広いので心して歩きましょう。 グロリエッテのある丘の麓には「ネプチューンの泉」があります。 この泉からグロリエッテまでがこれまたきつい坂道です。 こういうときのためにも、日頃からの運動は必要ですね。 こうして汗水垂らしてたどり着いたグロリエッテはまた格別 です。 中にある喫茶店で一息つきましょう。 ここからは宮殿とウイーン市内を一望できます。

たぶんこの宮殿の見学だけで午前中はほとんど使ってしまいます。 お腹も空いてくるので地下鉄でウイーンの中心街にでましょう。 ウイーンの中心街には見所が一杯です。 まず、カールス教会。他のヨーロッパの教会とは違った美しさがあ ります。 そして、国立オペラ座。 夏(7、8月)はオフシーズンですが内部の見学はできます。

このオペラ座の裏にあるのが、あのザッハトルテ発祥の店「ホテル・ザッハー」で す。 元祖でしかもホテルなので、中はかなり格式が高い感じがしますが、おそれずに入っていきましょう。 いわゆるウインナーコーヒー(ドイツ語ではアインシュペンナー)とザッハトルテ をお上品にいただきましょう。

お腹も満たされたところで、次に向かうのが「シュテファン寺院」。 これまで見てきた教会の内部がかわいくみえるほど荘厳で圧倒されます。 なかではパイプオルガンの生演奏も行われ、その雰囲気を盛り上げて います。

シュテファン寺院の塔を歩いて登るのもいいですが、時間があまりないので王宮 の方に向かいましょう。 途中にはペスト記念柱などもあります。 角を曲がると見えてくるのが王宮です。 近づくとこんな感じです。 門をくぐると中庭に出て、さらに進むと新王宮の前に広がる英雄広場に着きます。 王宮の中も見学できます。

王宮にはいろいろな施設がありますが、知的なあなたにピッタリなのが国立図書 館プルンクザールです。 外見も図書館に見えないのですが、中 はもっと図書館に見えません。 中央の吹き抜け部分の天井画を見上げる と吸い込まれるようです。 本が並んでいるのがこんなに絵になる図書館はそ うないのではないでしょうか。

そろそろ首も疲れてきたころなので、休憩しましょう。王宮のすぐ近くにもうひ とつのザッハトルテの老舗「デーメル」があります。 こちらはザッハーと違って菓子専門店なので、店の雰囲気も明るく入りやすいです。 ただ遅い時間だとお目当てのザッハトルテが売り切れ てしまいますのでご注意を。

ウイーンの町中では時々こんな格好の方を見かけ ます。彼ら(彼女ら)は決して単なるコスプレ好きではありません。コンサートの チケットを売っているんです。街頭で売っているからといってダフ屋ではないの で安心してください。

でも、コンサートの時間まではウイーンに滞在できませんので、ストリートのミュー ジシャンの演奏をお楽しみください。


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